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かま日記 6/13(火)

6月13日(火)

 晴天。本日の利用者は女性が1名。いやいや、最近、この、女性が1名、なんて書いているとやや動悸が激しくなるのね。だって、これ致命的にまずい状況を淡々と書いている訳ですから。とはいえ、現場には関係のないことなので、本日も楽しく過ごすのだ!おー!

 午前中は、利用者さんと他のスタッフ達は畑へ。以前植えたトマトの苗に花が咲いたそうだ。今から収穫が楽しみやね。私は13時から政令指定都市での某助成金の贈呈式に出席する為、出発。贈呈式なので、一応、着る服は選んできた。さて、社会性や倫理観は、守るか破るか、破っている自分を演出するか、のどれか。昔から無頼を気取っていた私は、社会性がないから汚い服を着るのではなく、汚い服を着ることで社会から隔絶した精神性を体現していた。まあ、昔から現在に至るまで、そこら辺にごろごろいるあほな無個性な人間のひとりだ。個性を主張するあまり、まったく個性的ではなくなった人間のひとりだ。自然に生きたいという思想そのものが既に自然ではないように、そんな人に限って切り取られた自然しか愛さないように、無頼を気取る人間の精神性というものも、無頼でありたいと思った瞬間から堕落が始まるような気がしている。大切なのは、なろうとすることではなく、なってしまうことではないか、ということを服を着ながら悶々と考える。

 で、某助成金の贈呈式ですが、緊張しました。なんか、緊張しなければならない雰囲気に満ちていて、結果、座っているだけにも関わらず緊張しました。しかし、助成金が頂けるのは本当にありがたいことです。ありがとうございます。助かります!また、私の元の上司が講演者で来ておられ、話が出来ました。とても嬉しかったです。何だか、力をもらいました。

 事業所に戻ると、ベッドの足元に黒板が出来ている!うちのスタッフ達の力作です。そして、それを埋めていくのは、利用者さん達。畑の予定、行きたい所、それらを書き出して、ひとつひとつ実現していきましょう。障害の重さで人生を決めるのではなく、その年齢の人が当たり前に経験することを経験出来たらいい。勿論、それは外出することだけではない。しかし、社会に出て色々なことを経験することは必要だ。うちの生活介護を利用しているおふたりは、何がしたいのだろう。何を楽しみにしているのだろう。何処に行きたいのだろう。そんなことを考え続けることが、うちのような小規模の事業所の良さなのだと思う。この黒板を楽しいことで埋めていこう

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