かま日記 5/22(月)
5月22日(月)
晴天。本日の利用者は女性が1名。母上と契約の話やよもやま話。気管切開をしており、入浴のサービスを利用する際に肩までお湯の中で温めてあげることが出来ないこと。場合によっては上肢も温めてあげにくいこと。濡れタオルで冷えないようにしてはくれるし、安全のことを考えるとある程度は仕方がないとはいえ、本当はお湯で温めてあげたいこと。人それぞれの思い。割り切れるとか割り切れないとか、そんなことでもない。他の人から見れば、日常のちょっとしたことなんだろうが、ちょっとしたことであるがゆえに、ちょっとしたこととは思えないこと。強く、繰り返し云えないこと。お風呂は文化なので、ゆっくり入る人、早く出る人、半身浴が丁度良い人、肩までたっぷりと浸かる人、と様々。支援者が自分の文化で語るのではなく、その人にとってどんな入浴の仕方が気持ち良いのかを、みんなで考えられたらそれで良いと思う。私?私は、早いよ。ドブの中でも前のめりぜよ、の精神なんで、と、自分の文化では語らぬように。
午後は花壇にひまわりを植える。そして、水をあげる。そして、室内でギター演奏を聞く。誰の?私の。というやり取りも何度目か。利用者さんの様子を見ながら演奏の強さ、早さを変えていく。じっと目を開けて聞いて下さっているように感じる。楽しい。誰が?私が。というやり取りも既に何度目か。
夕方、土曜の日中一時の体験の相談。重心さんの子供さんの母上。医ケアのある子供の居場所として作ったのに、医ケアがないうちの子が割り込んでも良いのか、との問い。いやいや、医療的ケアがある人もそれが理由では拒まないだけですよ。大丈夫。制度や体制が何であれ、うちが気に入って下されば、是非お出で下さい。悩みが語り合える場に、未来を笑いながら語り合える場にしていきましょう。
本谷有希子「乱暴と待機」読了。最近、乱読気味のだが、本谷氏、戯曲通りの世界観。あ、かま日記とは全く関係ありませぬ。